・花粉とアレルギー
スギ花粉やヒノキの花粉の飛散する時期季節は、目や鼻に症状が出てつらいですね。
花粉症の対策として、ブラシなどで花粉を除去して、家に花粉を持ち込まないことです。
病院で治療することも大事ですが花粉症の予防として体質改善も重要です。
●花粉症とは
意外なことに、「スギ花粉症」は、最近(1960年代)になって「これはアレルギーである」と明らかにされた病気です。
外国では古くから春先にみられる目のかゆみ、鼻、のどの痛みが「枯草熱(こそうねつ)」として知られていましたが、これは現在、ブタクサアレルギーであることがわかっています。
花粉症の原因は花粉(アレルゲン)です。
毎年、樹木や草花の花粉が舞う季節に繰り返して起こります。
目のアレルギーの代表は、結膜花粉症(急性アレルギー性結膜炎とも呼ばれている)です。
花粉によってスギ結膜花粉症、イネ科・キク科結膜花粉症などに分類されています。
■ 花粉の種類
花粉症の原因となる花粉の種類は80種位と言われています。
花粉の種類として、樹木と草花から発生する花粉と大別されます。
日本ではスギ花粉が一番多く樹木としては代表的なものが、スギ、ヒノキ、ハンノキ、ブナ、マツ、イチョウで、草花の花粉はキク科のヨモギ、ブタクサ、セイタカアワダチソウ、イネ科のカモガヤ、ハルガヤ、アサ科のカナムグラ等です。
■ 花粉の時期
日本では12月を除いてほぼ1年中花粉症の原因である花粉が飛散しています。
2月頃からスギ花粉の飛散が始まります。春のスギ、ヒノキ、秋のイネ科植物の花粉時がピークになります。
日本ではスギ花粉症患者が多く、国民の4人に1人がスギ花粉症と言われています。
■ 花粉対策グッズ
花粉吸引ブラシ、花粉用マスク、花粉用メガネ、目の洗浄器、鼻の洗浄器、空気洗浄器、加湿器等です。
今話題になっている、花粉吸引ブラシは外出からの帰宅時、玄関で洋服にブラシを当てますと99.9%もの花粉捕集率だそうです。
○まず目のまわりがかゆくなり、まぶたがはれぼったくなり、結膜が腫れます。
○重症になると結膜に浮腫が生じます(外から目が見えないくらいに腫れる)。
○かゆいので擦ったり、かいたりするとさらに悪化し、結膜や角膜を傷つけ、目がゴロゴロしたり、かすんだり、まぶしく感じたり、痛みが出たりします。
○ときには涙の洪水に襲われます。このほか鼻、のど、気管支、胃腸にもさまざまな症状が現われ、全身の倦怠感や発熱が出る場合もあります。
■ アレルギー多発地帯
まぶたは眼球をおおって、外からのいろいろな刺激から目を保護しています。「アカンベー」で見えるまぶたの裏側から角膜(黒目)のふちまで覆っているのが結膜です。
※ 結膜は、涙と結膜から分泌される脂様の物質でいつもぬれていて、角膜が乾いて傷つきやすくなるのを防ぎ、眼球の動きを滑らかにするという重要な役割をはたしています。※
ところが、角膜はいつもぬれているので花粉がくっつきやすく、アレルギー反応の多発地帯となっています。
花粉症はアレルギー反応によって起こります。主役は花粉(アレルゲン)と抗体です。
■ 免疫とアレルギー
ヒトは外部の異物(たとえば細菌やウイルス)や、異常な細胞(ガンの原因になることもある)が発生したときに体の中に抗体を作り、異物や異常細胞を排除する免疫という機能をもっています。
免疫は本来、生体にとってプラスの働きをするはずなのに、時と場合によってはマイナスの働きをして病気を起こしヒトを苦しめます。これがアレルギーです。
抗体の1つであるIgE抗体(アイジーイーこうたい)は、
普通のヒトには全く害のない花粉などに対して過敏に反応し、アレルギーを起こす悪役として有名になりました。
IgE抗体を多く作りだす体質のヒトがアトピー体質、あるいはアレルギー体質と呼ばれます。
■ ヒスタミンとアレルギー症状
まず花粉(アレルゲン)が結膜にくっつくと、IgE抗体が作り出されます。
侵入したアレルゲンと作り出されたIgE抗体とが反応してヒスタミンなどの化学伝達物質を吐き出しアレルギー症状を引き起こします。
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ヒスタミンは、結膜表面に存在する神経を刺激してかゆみを引き起こします。
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さらに血管に作用して血管壁をゆるめ、血液中の水分や白血球を血管の外へ滲み出させてしまいます。
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滲み出した白血球によってまぶたのはれ、結膜の浮腫が生じます。
アレルギー体質のヒトは普通のヒトに比べ、ヒスタミンに対してはるかに敏感だといわれています。
花粉は、風によって飛ばされ、花粉症の原因となります。
代表的植物はスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどです。
■ 代表的な原因植物
原因植物は大きく樹木と草花に分けられます。現在の日本の人口の約10%がスギ花粉症にかかっているといわれ、目の症状はスギ花粉症の約95%にみられるといわれます。
花粉は日本列島の南方で2月上旬から飛散しはじめ、気温の上昇にともなって次第に北上して4月の下旬まで続きます。
【花粉症の一般治療法】
1. まず症状をおさえます
花粉症の人は、花粉が飛散する時期に入る2週間くらい前から抗アレルギー薬を点眼すると、アレルギー症状が軽減することもあります。花粉症の症状が出たら、悪化しないように対症療法をきちんと行ないます。対症療法に用いる薬剤としては抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬と副腎皮質ステロイド剤があります。
これらを医師の指示に従って点眼または内服します。
・抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬
ヒスタミンは血管や神経に作用してアレルギー症状を引き起こします。抗アレルギー薬は、アレルギー反応のいろいろなプロセスに作用してヒスタミンが出てくるのを抑えます。また、すでに出てしまったヒスタミンに対しても、ヒスタミンが血管や神経に刺激を与えるのを妨害してアレルギー症状が出るのを抑えます。
・副腎皮質ステロイド剤
薬の効果という点だけ考えると、ステロイドは非常に強力な症状の改善効果を示します。花粉症だけでなくアトピー性皮膚炎、気管支喘息、さらにリウマチなどにも使われている薬です。ところが効果の反面、副作用も強いので長期間使っていると副作用によってさまざまな異常が現われ、花粉症より深刻な病気になってしまう場合もあります。
2. 花粉症は根気よく治そう
アレルギー症状が軽くなります。
3. 体質改善を!
タンポポエキスは花粉症の体質改善に効果があります。タンポポエキスは目、鼻の痒みの炎症をとり、IgE抗体を抑制し、抗アレルギー作用がありますので、体内の毒素を排泄します。
古くからドイツで春の初めにタンポポを食べる習慣があり、冬に体内にたまった毒素を出す為です。中国では風邪の治療また解毒の薬に使います。